早稲田大学 理工学術院総合研究所 Research Institute for Science and Engineering

【開催報告】2018年9月18日~21日 理工総研第2種行事「希ガスキセノンの理工学分野への応用に関する国際研究集会 (XeSAT 2018)」(長谷部 信行教授)

イベント

アルゴンやキセノンを始めとした希ガスは放射線の優れた検出媒体として用いられており、20世紀後半にはこれらの希ガス液体も放射線の検出媒体として優れた特性を示すことが見出されている。この研究分野では日本は研究を主導しており、パイオニア的存在である。近年、宇宙論では暗黒物質、素粒子論ではニュートリノレス二重ベータ崩壊が重要課題であり、これらの稀現象の検出に力がそそがれている。希ガス気体・液体が検出媒体として示す特性はこれらの現象を検出に適しており、大規模な実験が検討・計画・進行中である。これらの現場ではガスの純化、外部放射線の遮蔽によるバックグラウンドの低減、大規模化に伴う電子回路の作成など、解決すべき課題が残されている。
XeSATは希ガスを利用した研究分野の国際的議論の場として開催された。初開催は2005年であり、開催場所を日本、ロシア、タイと移してきた。本国際集会は日本で開催する2度目のXeSATであり、中国6名、タイ4名、フランス3名、ロシア3名、米国3名、総勢23名の海外研究者と28名の国内研究者が参加し、講演・研究報告が行われた。発表件数は口頭30件、ポスター12件で、希ガスを利用した基礎科学とその応用について活発な議論と幅広い意見交換が行われた。参加者には若手研究者や学生が含まれ、今後の本分野の発展に貢献する非常に有意義な国際集会となったといえる。

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