早稲田大学 理工学術院総合研究所 Research Institute for Science and Engineering

【開催報告】2019年7月10日 理工総研第2種行事「第19回1ビット研究会」(及川 靖広教授)

イベント

今回は、6件の発表がなされた。まず、国本利文 (ヤマハ株式会社研究開発統括部フェロー)により、電子楽器を生楽器の物理音響モデルで実現する手法をベースとしたVirtual Circuitry Modeling (VCM) 技術に関する発表がされた。幅広い機器の音楽的なクオリティーを担っている技術であるとの解説がなされた。次に、久保陽太郎 (Research Scientist, Google)により「スマートスピーカーに係る音響情報の機械学習」と題して、機械学習の基礎と近年普及が進んでいるスマートスピーカーで用いられている様々な機械学習技術について紹介がなされた。発表者の専門である音声認識技術について特に掘り下げた説明が行われた。続いて、安田 彰 (株式会社 Trigence Semiconductor CTO)・岩村 宏 (同社 研究開発部シニアエンジニア)により、小型ステレオスピーカーを用いた音質変化・個人差が小さく、スイートエリアが広く、演算量が少ない3D音響再生方式について発表がなされた。ここで休憩とフリータイムを挟み、発表者と参加者の交流を目的とした技術・製品紹介や試聴デモを実施した。休憩後は、竹中直純 (オトトイ株式会社代表取締役)、荒木甲和 (メルコシンクレッツ株式会社代表取締役)により、1ビット音源配信に関わる OTOTOY やメルコシンクレッツの最新の取り組みが紹介され、最後に潮 晴男(オーディオ評論家、UAレコード代表)・麻倉怜士(オーディオ評論家、同社 副代表)により、78回転LPシングルの開発と76センチ/秒マスターテープからの1ビット記録について試聴を交えながら紹介がなされた。今回も164名という多くの参加者があり、非常に活発な質問、幅広い内容が議論された研究会であった。

 

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