早稲田大学 理工学術院総合研究所 Research Institute for Science and Engineering

実践的油層評価および最適開発計画策定に関する研修(2期目)

実践的油層評価および最適開発計画策定に関する研修(2期目)
Training Course on Practical Reservoir Evaluation and Development Planning

  • 研究番号:18P15
  • 研究部門:テクノロジー系
  • Research Section:Technological Research Section
  • 研究種別:プロジェクト研究
  • 研究期間:2018/04/01~2021/03/31

代表研究者

代表研究者

栗原 正典 教授
KURIHARA Masanori Professor

創造理工学部 環境資源工学科

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年次報告

研究概要

国際石油開発帝石株式会社(INPEX)は、現在アゼルバイジャン共和国において石油開発の権益を保有している。INPEXは、同国との友好関係を深め、同国における日本の石油開発技術に対する信頼感を増幅させ、今後権益を確保・拡大することを目的に、2015年より、同国の国営石油会社SOCAR社の若手技術者に対し、包括的スキル向上を目指した人材育成研修を実施してきている。この研修はINPEXが経済産業省より受託し、研修生の受け入れ、技術教育、現場見学、日本文化見学、等を実施するものであるが、早稲田大学はその主たる技術教育部分を本プロジェクト研究の第1期としてINPEXより受託し、2015年~2017年の3年間に、研修計画の立案、SOCAR社への説明、アゼルバイジャン共和国における短期模擬講義、早稲田大学での長期研修、等を実施してきた。この研修はSOCAR社に高く評価され、同国のマスメディアでの紹介、SOCAR社総裁からの感謝状の送付、日本の経済産業大臣や駐在大使への感謝のメッセージの発信、等を受けてきている。その結果、INPEXは2017年に同国における石油開発の権益の延長に成功した。

当初の計画では、この権益延長の成功を機に本研修を終了する予定であったが、SOCAR社、アゼルバイジャン共和国政府から本研修継続の強い要請があったことから、経済産業省が研修の延長に向け、INPEXと契約の準備をしている。早稲田大学は、この研修の技術教育部分を本プロジェクト研究の第2期としてINPEXから受託する予定である。本プロジェクトの目的は、基本的には第1期の研修と同様に、仮想油層を対象とした実践的な油層評価、油層モデリング、油層シミュレーション、経済検討・開発計画策定等に関する講義・演習教材を作成・改訂し、SOCAR社の若手技術者に対し研修を行うことであるが、さらに研修を充実すべく、研修でカバーする講義・演習項目の拡張、アゼルバイジャン共和国の大学との交流等も目的としている。

早稲田大学では上記研修を効果的なものとすべく、座学のみならず実際のデータ解析や油層モデリング等の演習に重点を置いたワークショップ形式を採用することを計画している。さらにはアゼルバイジャン共和国における石油開発の現状に則した、いわゆるカスタマイズした研修を実施する計画である。具体的な計画としては、2018年度には、第1期目の研修の拡張計画の策定とそれに沿った教材の改訂・補強、短期研修を実施し、2019および2020年度には早稲田大学に研修生を受け入れ、講義・演習を行う。

アゼルバイジャン共和国では、今や早稲田大学が日本で最も有名な大学となっている。本プロジェクトを通じて同国との友好関係をさらに深めることは、早稲田大学の存在を示すのみならず、今後の日本の石油開発の権益拡大等に繋がり、ひいては日本のエネルギー安全保障の一翼を担うと期待される。

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